

イタリア、ローマ観光とともに、楽しみにしていたバチカン市国への訪問。
サン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館など見どころが充実しています。
今回は、バチカン市国を訪問する際知っておきたいことや見どころなどについて紹介します。
バチカン市国はどこにある?
バチカン市国はイタリアのローマの北西部に位置している都市国家で、聖ペテロの墓の上に造られたカトリック教会の総本山です。1984年にバチカンの国土全域がユネスコの世界遺産に登録されました。
ローマ教皇の居住地で住民のほとんどが聖職者。面積、人口ともに世界最小の独立国家です。
サン・ピエトロ大聖堂や、バチカン美術館には、ミケランジェロやラファエロなどの巨匠の美術品が所蔵されており、貴重な建築物が並んでいます。
サン・ピエトロ広場 Piazza San Pietro

サン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)は、教皇アレクサンデル7世の命によりジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計によって始まり、1667年に完成したサン・ピエトロ大聖堂の前に広がる円形の広場です。
284本のドーリア式円柱で装飾された回廊により広場を取り囲むようにして構成されています。
回廊の上には140体の聖人の像が飾られていて、これらはベルニーニの弟子らによる作品です。
広場中央にあるオベリスクは1世紀頃にエジプトから運ばれたもので、バチカヌスの丘にあった競技場におかれていたものと言われています。




サンピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro in Vaticano

サンピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)は、324年にコンスタンティヌス帝の命により、聖ペトロの墓の上に建築されたといわれています。
16世紀初めに新聖堂の建築が始まり、1514年にラファエロ・サンティが主任建築家となりました。その後も1546年にミケランジェロが主任建築家となり建築工事が進められました。
1626年に新築の会堂を神にささげる儀式である、『献堂式』が行われました。




ミケランジェロの代表作『ピエタ』は、ミケランジェロが25歳の時の作品です。




システィーナ礼拝堂 Cappella Sistina
システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina)は、シクストゥス4世の命により教皇の礼拝堂として1475年に建設が始まり1481年に完成しました。
ミケランジェロが6年の歳月をかけて描いた壁画の『最後の審判』や、同じく4年の歳月をかけて描いた大天井画の『創世記』は必見で、大変見応えがあります。
*写真、動画の撮影は禁止されています。
バチカン美術館 Musei Vaticani


バチカン美術館(Musei Vaticani)は、ヴァチカン市国にあり、歴代のローマ教皇の収集品を展示する世界最大級の美術館です。イタリア、ローマへ観光に来たら外せない場所のひとつです。
館内の所蔵作品数は15万点以上、展示室は1,000以上とバチカン美術館内も非常に広く、大きいです。
バチカン美術館への入場チケット購入のための長い待ち時間を避けるため、オンラインでの事前予約をおすすめします。
システィーナ礼拝堂も、バチカン美術館の通常チケットで入場することができます。
チケットは15分単位での時間指定制となっており、その時間に事前予約者専用の列から入場することができます。
バチカン美術館オンライン予約公式サイト(英語)→→→

1513年にカンポマルツィオの教会近くで発見されました。擬人化したナイル川を表しています。






女神アテネを描いたモザイク


北側のバチカン美術館と南側のバチカン宮殿を繋ぐ長い廊下は「地図のギャラリー」と呼ばれ、イタリア各地の地図が描かれています。天井にも美しい絵が描かれており艶やかでその美しさに魅了されますよ。




ルネサンスの三代巨匠の一人である、ラファエロが手がけたバチカン宮殿の「ラファエロの間」は、
「署名の間」、「ボルゴ火災の間」、「ヘリオドロスの間」、そしてラファエロ没後、ラファエロの弟子が手がけた、「コンスタンティヌスの間」の4つの部屋があります。






