【イタリア・シチリア島】アグリジェントの神殿の谷を歩く。Walk down the “Valle dei Templi” in Agrigento, Sicily


Cocoro
Cocoro

,数年前にマルタ島旅行中にシチリア島と南イタリアへ旅しました。
シチリア島では、『アグリジェント』へ立ち寄ったのでこちらでご紹介したいと思います。



アグリジェントへの行き方






マルタ島からシチリア島へは、フェリーか、飛行機を利用して行くことができます。
私の場合は、マルタ航空を利用し航空便でシチリア島のカターニアまで行きました。
所要時間は45分程です。



カターニアの空港からアグリジェントまではバス(SAIS社)を利用しました。

所要時間は約3時間です。時刻表や詳細については下記サイトでお確かめの上ご利用ください。
(月〜土は1時間に1本程度便があるようです。)
SAIS社サイト→→→




世界遺産の『神殿の谷』 Valle dei Templi



シチリア島のアグリジェントはその昔、古代ギリシアの都市として栄えました。
1997年に『アグリジェントの考古学地域』として世界遺産に登録された神殿の谷の遺跡群は、
古代ギリシャ時代である紀元前4~5世紀頃に建てられました。

“考古学公園”として多くの人が訪れる神殿の谷ですが、東端にあるヘラ神殿から西端のディオスクロイ神殿までの距離はなんと約1.5kmもあります。

自然災害や風化によって神殿のほとんどは崩れてしまいましたが、34基のドーリア式円柱がほぼ完全な形で残るコンコルディア神殿は、ギリシア、アテネのパルテノンにも引けを取らないくらい保存状態も良く見応えがあります。


『神殿の谷』廻った順路 



東側ヘラ神殿前のチケット売り場

アグリジェントで宿泊したホテルの特典で、ホテルから神殿の谷までの送迎付だったので、車で神殿の谷まで行きました。
地元の人がオススメする歩き方で、東側から西側に向かって歩くようにと、東側の切符売り場近くで降ろしてもらいました。
なぜオススメなのかというと、高台のある東側から西方面は下り坂なのでより歩きやすく疲れないのです。

そして、この方法にして良かった!と思ったのは、東から西へ神殿の谷を移動した後で東側までの上り坂を戻らずにホテルの車が西側に移動して私をピックアップしてくれたことです。

天候にも恵まれて実際炎天下の中を歩くこともなく、雨も降らずに快適に神殿の谷を歩くことができました。


私は東側のヘラ神殿前出入口のチケット売り場以外にも、西側のPorta V出入口と、考古学博物館にもチケット売り場があります。


*バスを利用したい人は、アグリジェントのバスターミナルから神殿の谷までのバスが出ています。


ヘラ神殿 Temple of Juno

東端にある神殿の谷の中でも比較的損傷の少ない神殿です。
かつては結婚式の場として使われたヘラ神殿は、紀元前460〜440年頃に建てられたとされています。34本のうちの25本の柱が今も残っています。


ヘラ神殿

神殿の谷の遺跡群は高台に位置しているので地中海が見渡せます。
とても美しいです。

ビザンチン・アルコソリウム Arcosoli Bizantini

ヘラ神殿からコンコルディア神殿へ歩いて行くと見えてくる城壁跡です。
『アルコソリウム』はラテン語で『アーチ』という意味があり、城壁に掘られた穴(アーチ状の窪み)はビザンチン時代の墓の跡です。

城壁跡から見える地中海




コンコルディア神殿 Tempio della Concordia

コンコルディア神殿は、紀元前450〜440年頃に平和の女神コンコルディアを祀るために建てられました。シチリア島最大の神殿です。
ギリシア・アテネのパルテノン神殿と並び保存状態が良く、ほぼ完全な状態で今も残っています。

コンコルディア神殿
コンコルディア神殿の前にある現代アート。
イカロスのブロンズ像









*アグリジェントの名産はアーモンドで、この神殿の谷周辺にはアーモンドの木々や果樹が広がっています。

アーモンドの実




*砂質岩凝灰岩でできた石をよく見てみると、貝の化石が!





初期キリスト教徒共同墓地 Palaeochristian necropolis



地下にも続く、初期キリスト教徒共同墓地です。








ヴィラ・アウレア Villa Aurea

ヘラクレス神殿の円柱を復元した英国人考古学者アレキサンダー・ハードキャッスル卿邸です。
現在は管理事務所として使われています。





ヘラクレス神殿 Tempor di Ercole

1924年にイギリス人の考古学者アレキサンダー・ハードキャッスル卿により復元されたこの地域で最古の神殿です。現在は8本の柱だけが残っています。紀元前520年頃に建てられました。







ジョーヴェ・オリンピコ神殿 (ゼウス・オリンピア神殿) Temple of Olympian Zeus


ゼウスを祀るために建てられた神殿です。カルタゴとイメラの戦勝記念で紀元前5世紀に建てられましたが、地震により倒壊してしまい、現在は巨大な岩塊が積み重ねられた状態で残されています。

ゼウス神殿を支えたとされる巨大な人像柱のレプリカが横たわっています。(オリジナルは州立考古学博物館に展示されています。)







敷地内には軽食を取ることができるカフェも。








ディオスクロイ神殿 Temple di Dioscuri


神殿の谷の西端に位置する神殿です。紀元前5世紀頃に建てられたとされています。
現在は復元された4本の柱と天井の一部のみが残っています。








夜の神殿 ライトアップ


アグリジェントの神殿や遺跡は、夜間はライトアップされます。

宿泊した宿でハーフボード(朝食と夕食付)のプランで泊まるとディナーの後、宿泊客を夜の神殿ライトアップ鑑賞に車で連れいってくれました。

昼間と雰囲気が変わり、幻想的でとても良かったです。アグリジェントの宿の中にはこのようなサービスをしてくれるところもいくつかあるかもしれません。
アグリジェントで宿泊するなら事前に調べてみてはいかがでしょうか?









サン・ニコラ教会 Chiesa di San Nicola




聖ニコラスに捧げられたサン・ニコラ教会は13世紀後半に建てられました。ゴシックローマ様式の外部ファサードや内部など、とても美しい中世の教会です。

アグリジェント州立考古学博物館と同じ敷地にあります。








神殿の谷の歩き方



広大な敷地の神殿の谷は日よけになる場所はほとんどありません。日差しが強いことも多いので、日焼け止め、帽子、飲料水、サングラスなどの対策が必要です。
歩きやすいスニーカーなどで歩くことをおすすめします。