

みなさん、こんにちは。
今後海外旅行に行く際に取得することが必須になりそうな
「ワクチン・パスポート」について、
現時点では、どのような動きがあるのか調べてみました。
※新型コロナウイルス感染症については日々状況が変化しています。
現時点で公開されている内容をもとに書いておりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
ワクチンパスポートとは?
「ワクチン・パスポート」とは、最近 新型コロナウイルス(COVID-19 )の検査結果を受けた、又は、新型コロナウイルスの予防接種を受けたことを確認することができる証明書のことを指します。
実際、これからあげるものについては、「ワクチン」という言葉が含まれておりません。
現在すでに採用段階に入っているもの及び、導入に向けた実証実験を開始しているものなどがありますが、
これから海外へ渡航する際には各国の空港でのチェックイン、入国審査などで使用される可能性があります。
IATA (イアタ) トラベルパス
- IATAとは、International Air Transport Association(国際航空運送協会)のことを指します。
- 個人の新型コロナウィルスの検査結果、又は予防接種を受けたことを確認することができます。
- 情報を管理するデータベースを持たない為、個人情報漏洩のリスク対策がなされています。
IATA (イアタ) トラベルパスのサイト(英語)→→→
シンガポール政府が正式採用。(チャンギ国際空港)
2021年5月1日からシンガポール民間航空局(CAAS)と国際航空運送協会(IATA)が連携し、
チェックイン時および入国審査でデジタル健康パスポートIATAトラベルパスが正式に導入されました。
IATAトラベルパス導入に向けた実証実験を開始している航空会社
- Singapore Airlines (シンガポール 航空) ーシンガポールの航空会社
- ANA (全日本空輸) ー日本の航空会社
- JAL (日本航空) ー日本の航空会社
- Qatar Airways (カタール航空) ーカタールの航空会社
- Emirates (エミレーツ航空) ーアラブ首長国連邦(UAE)の航空会社 (ドバイが本拠地)
- Etihad Airways (エティハド航空) ーアラブ首長国連邦(UAE)の航空会社 (アブダビが本拠地)
- Qantas Airways (カンタス航空) ーオーストラリアの航空会社
- Malaysia Airline (マレーシア航空) ーマレーシアの航空会社
- Thai Airways (タイ国際航空) ータイの航空会社
- Korean Air (大韓航空) ー韓国の航空会社
- Philippine Airlines (フィリピン航空) ーフィリピンの航空会社
- Air New Zealand (ニュージーランド航空) ーニュージーランドの航空会社
- Virgin Atlantic Airway (ヴァージンアトランティック航空) ーイギリスの航空会社
- Swiss International Air Lines (スイススイス インターナショナル エアラインズ) ースイスの航空会社
- Ethiopian Airlines (エチオピア航空) ーエチオピアの航空会社
- Hong Kong Airlines (香港航空) ー香港の航空会社
- Neos S.p.A(ネオス航空) ーイタリアの航空会社
- Air Serbia (エアセルビア) ーセルビアの航空会社
- Gulf air (ガルフエア) ーバーレーンの航空会社
- Thai Smile Airways (タイスマイル航空) ータイの航空会社
- Rwand Air (ルワンダ航空) ールワンダの航空会社
- PegasusAirline (ペガサス航空) ートルコの航空会社
- Copa Airlines (コパ航空) ーパナマの航空会社
- AirBaltic (エアバルティック) ーラトビアの航空会社
- Iberia Airline (イベリア航空) ースペインの航空会社
- Saudia Airlines (サウディア) ーサウジアラビアの航空会社
- Thai Viet Jet Air (タイ・ベトジェットエア) ータイの航空会社
- El Al Airways (エル・アル航空) ーイスラエルの航空会社
コモンパス (Common Pass)
- コモンパス(CommonPass)は非営利公益法人、コモンズプロジェクト財団(TCP)が提供する非営利サービスで、安全な国境往来を推進することを目的として国境往来時にワクチン接種履歴などの検査結果を示す世界共通のデジタル証明書のこと。
- 医療機関は、新型コロナウイルス検査の検査結果をCommonPassのアプリに直接登録することができ、各国の入国要件と照合することが可能。
このアプリを利用する事により各航空会社及び入国審査官がその旅行者が飛行機に搭乗可能か、入国可能かを即座に確認することが可能で入国審査の簡素化することができます。
※今後はPCR検査結果に加え、ワクチン接種証明としても機能するよう検討されているが現在ではその機能はまだないとのこと。 - Apple app store、Google Playからダウンロード可能で無料で使用することができます。
広告がなく健康データは第三者には開示せず検査実施機関またはユーザーの端末にのみ保存されるためプライバシー管理が厳守されています。
本人の明示的な同意を得た上でのみデータの利用や共有がなされるように作られています。 - 企業や特定の政府ではなく、国際的な非営利団体である運営しているため中立な位置づけとなっています。
コモンパスのサイト(Common Pass)(英語)→→→
コモンパス(Common Pass)の導入に向けた実証実験を開始している航空会社
- Cathay Pacific Airways (キャセイパシフィック航空) ー香港の航空会社
- United Airlines (ユナイテッド航空) ーアメリカの航空会社
- ANA(全日本空輸) ー日本の航空会社
- JAL(日本航空) ー日本の航空会社
- Qantas Airways (カンタス航空) ーオーストラリアの航空会社
- Jet Blue Airways (ジェットブルー航空) ーアメリカの航空会社
- Lufthansa (ルフトハンザドイツ航空) ードイツの航空会社
- Swiss International Air Lines (スイススイス インターナショナル エアラインズ) ースイスの航空会社
- Virgin Atlantic Airway (ヴァージンアトランティック航空) ーイギリスの航空会社
ICC AOKパス
AOKパスは、国際商業会議所 (ICC=The International Chamber of Commerce)が支援する健康管理用のモバイルアプリによるデジタルパスポートです。
ブロックチェーン技術で保護されたネットワークを利用し、渡航先の要件に対応した各種認証を提供します。搭乗者が提携医療機関で実施した新型コロナウイルス検査結果をアプリに保存して携行することが可能となります。
ICC AOK passのサイト(英語)→→→
AOKパスの導入に向けた実証実験を開始、(開始予定)の航空会社
- Air France (エールフランス航空) ーフランスの航空会社
- Etihad Airways (エティハド航空) ーアラブ首長国連邦(UAE)の航空会社 (アブダビが本拠地)
- Singapore Airlines (シンガポール 航空) ーシンガポールの航空会社
- Air Caraïbes (エア・カライベス) ーフランスの航空会社
- French bee (フレンチ・ビー) ーフランスの航空会社
デジタルグリーン証明書(Digital Green Certificate)
欧州委員会は2021年4月22日、EU加盟国加盟27カ国が新型コロナウイルスのワクチン接種歴や感染検査結果、回復証明を示すデジタルグリーン証明書(Digital Green Certificate)のシステム運用に関する主要な技術仕様を定めたガイドラインに同意したと発表し、6月中旬までにEU全域導入が行われる予定。
各国は、それぞれが希望するワクチンを証明書発行要件とすることができる。
EU加盟国の国籍を持たない人は、訪問予定の国に対してデジタルグリーン証明書の発行を申請できるようになる予定。
防疫健康コード国際版
日本から中国へ行く際必要になる健康コード。
行動履歴や感染者との接触の有無、自己申告に基づく健康状態などのデータをスマホアプリ「WeChat(ウィーチャット)」などと連携してスマホで表示する。
防疫健康コード国際版のサイトは中華人民共和国駐日本国大使館のサイトで説明されています。
(日本語)(http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1836108.htm)
エクセルシオール・パス (Excelsior Pass)
アメリカのニューヨーク州とのパートナーシップでIBMが開発した新型コロナウィルスの陰性やワクチン接種済みであることを証明できるデジタルパスです。
個人データはエクセルシオール・パスWalletアプリに保存されます。(印刷して提示も可能)
パスは安全なQRコードに割り当てられ会場に設置されているアプリにスキャンすることでデータの確認ができる仕組み。PCR検査結果や予防接種記録のみを安全に検証できるように設計されておりプライバシー管理が厳守されています。。
ハワイ州セーフトラベルズプログラム (Safe Travels Program)
アメリカ・ハワイ州では、州外からの全渡航者の身元確認、証明、そして10日間の自己隔離期間が義務付けられています。
2020年10月15日より新型コロナウィルス感染症事前検査でハワイ州指定医療機関並びに陰性証明を取得した渡航者は10日間の自己隔離が免除されています。
渡航者はセーフトラベルズプログラムに登録してアカウントを作成します。
渡航情報を入力し最終経由地出発の72時間以内に新型コロナウィルス感染症事前検査を受け、必要書類をアップロードします。承認後、渡航者は出発の24時間前からアクセス可能になる健康状態申告フォームで健康状態を回答後、QRコード(携帯画面または印刷したもの)を取得し、入国審査時に持参します。
(新型コロナウィルス感染症事前検査を受けていない場合は到着日から10日間の自己隔離が開始となります。)
ハワイ州トラベル&ヘルス必須申告フォーム(日本語)→→→
デジタルワクチンパスポートへの各国の動き
現時点での各国での動きをいくつか取り上げてみると・・・
- イスラエルでは、すでに「グリーンパスポート」が発行されています。ジムに入る際や、ライブ会場の入り口でも提示は義務となっています。
- アラブ首長国連邦(UAE)がCOVID-19免疫パスポートを発行。
- フィリピンは全国民にワクチンパスポートを発行すると提案している。
- イギリスでは、夏の休暇シーズンまでにワクチンパスポートを導入する方針。
- エストニアは、ワクチン接種証明書所持の旅行者には、検疫・隔離措置を免除する方針。
- ギリシャは、ワクチン接種証明書所持の欧米からの旅行者には、隔離措置を免除する方針。
- デンマークは、独自のデジタル・ワクチンパスポートを発行する方針。
- スウェーデンは、独自のデジタル・ワクチンパスポートを発行する方針。
- ASEAN(東南アジア諸国連合)、導入が検討されている。
- 日本政府は、導入に消極的であったが国際的にワクチンパスポートが必要という状況になれば、日本も検討せざるを得ないと方向を転換、導入が検討されている。
ワクチン接種の終わった人にスマートフォンか紙で、QRコードなど証明書を発行する。
ワクチン未接種の人には、PCR検査の陰性証明を代わりに発行。海外渡航者向けで国内での利用は想定されていない。 - タイ政府は新型コロナウイルスのワクチン接種者が国外に渡航する際のワクチンパスポートの導入について発表。
- アフリカ連合ではTrusted Travel Passが導入されている。

上記以外にも既に導入済みの国や導入を検討している国などがあると思います。
今後は渡航先の国、それぞれの手続きに合わせて旅行準備が必要になってくるように思いますが、
改めて新型コロナ感染症をきっかけに新しい時代が来ているのだなあと感じています。
5年後、10年後にどんな環境になっているのか気になるところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。