


みなさん、こんにちは。
現在、奈良県立美術館で開催されている、『ウィリアム・モリス展』へ
行ってきましたので、ご紹介します。
奈良県立美術館へのアクセス
特別展「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」が2021年奈良県立美術館で開催されています。
【奈良県立美術館へのアクセス】
近鉄奈良駅より徒歩8分
開催期間:2021年6月26日〜8月29日
開館時間:9:00〜17:00
(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(8月9日(月・振替休日)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 1,200円、大・高生 1,000円、中・小生 800円
※団体料金の設定はなし
※身体障がい者手帳・療養手帳・精神障がい者保健福祉手帳の所持者と介助者1人、外国人観光客(長期滞在者・留学生を含む)と付添の観光ボランティアガイドは無料
【問い合わせ先】
奈良県立美術館
TEL:0742-23-3968
ウィリアム・モリス(William Morris) とは?
「モダンデザインの父」と呼ばれるウィリアム・モリス(William Morris) は、19世紀のイギリスで最も傑出した芸術家、デザイナー、詩人作家、社会主義者として知られています。
生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想(アーツ・アンド・クラフツ運動)は大量生産と職人軽視に反対し、手仕事の重要性を重んじて装飾芸術の分野で貢献し各国にも大きな刺激を与えました。
ウィリアム・モリスの生涯と活動や受け継がれるデザインについて
・1834年、富裕な家庭の長男としてロンドン郊外のウォルサムストウ、クレイ・ヒルのエルム・ハウスにて誕生。
・1852年、聖職者を志し、オックスフォード大学へ入学。
・1859年、ジェーン・バーデンと結婚。
・1860年、モリスの友人フィリップ・ウェップ建築によるレッド・ハウスが完成。
・1861年、レッドハウスの内装経験を基に、「モリス・マーシャル・フォクナー商会」設立。
・1862年、ロンドン万国博覧会でモリスのデザインした 「デイジー」 の刺繍の壁掛けが金賞を受賞。
・1864年、レッドハウスのバラの生垣からインスパイアされた最初の壁紙の作品、『トレリス』をデザイン。
・1871年、別荘となる「ケルムスコット・マナー」をロセッティと共同で借りる。
・1873年、「モリス商会」設立。
・1881年、マートン・アビーにテキスタイルの総合的な工房を設立。
・1891年、私家版の印刷所「ケルムスコット・プレス」発足。
・1885年、ウィリアム・モリスの次女であるメイ・モリスが商会の刺繍部門の監督となる。
・1887年、ジョン・ヘンリー・ダール最初の壁紙の作品『アイリス』を制作。
・1896年、ケルムスコット・プレス刊本の中で最高傑作といわれる『ジェフリー・チョーサー著作集』が完成。
・(同年)、ウィリアム・モリスはケルムスコット・ハウスにて死去。ケルムスコット・マナーにある小さな教会の墓地に埋葬される。
・1899年、モリスの没後、マートン・アビー工房のアートディレクターとしてデザイン部門を率いたモリスの一番弟子であるジョン・ヘンリー・ダールが壁紙の作品『ゴールデン・リリー』をデザイン。
・1911年、会社に初の王室御用達章(ロイヤルワラント)が授けられる。
・1932年、モリスの一番弟子、ジョン・ヘンリー・ダールが死去。
・1982年、モリス商会を買収したサンダーソン社がMORRIS&Co.ブランドでのブロックプリント壁紙コレクションを発表。
・2003年、ウォーカー・グリーンバンク社がMORRIS&Co.と共にサンダーソン社を買収。
・2016年、新コンセプトによるコンテンポラリーライン「PURE MORRIS」発表。
・2018年、PURE MORRIS(ピュア・モリス)ブランドの第二弾、「PURE MORRIS NORTH AND INDRED」発表。
ウィリアム・モリス展でポストカードを購入しました!
ウィリアム・モリスのデザインは時代を問わず老若男女幅広い世代に親しまれていますね。
ミュージアムグッズのショップでポストカード購入しました。(下の写真の6枚です。)
ポストカード以外にも、各種本、クリアファイル、マスキングテープ、ノート、便箋、雑貨など、
たくさんのグッズが販売されていました。とっても素敵でしたよ。

上左:柘榴あるいは果実 デザイン/ウィリアム・モリス (モリス・マーシャル・フォークナー商会)
上中:格子垣(黒)デザイン/ウィリアム・モリス (モリス・マーシャル・フォークナー商会)
上右:すいかずら デザイン/メイ・モリス /(モリス商会)
下左:ゴールデン・リリー(緑)デザイン/ジョン・ヘンリー・ダール(モリス・マーシャル・フォークナー商会)
下中:ガーデン・チューリップ(黄)デザイン/ウィリアム・モリス (モリス商会)
下右:ひなぎく デザイン/ウィリアム・モリス (モリス・マーシャル・フォークナー商会)

人気作の「いちご泥棒」(1883)が観覧券のデザインに使われています。↑

奈良県立美術館特別展「ウィリアム・モリス展」のパンフレットの裏表。↑
モリス自身および仲間たちによるデザイン・工芸作品80点に写真家の織作峰子さんの撮影したモリスにちなんだ風景を組み合わせて展示されています。
その他にも関連展示として奈良県出身で近代陶芸の巨匠である富本憲吉の作品を特集展示されています。
富本憲吉は、20世紀初頭に私費でイギリスへ留学し、モリスの芸術思想に傾倒してモリスを日本に紹介した芸術家の一人です。
この機会に奈良県立美術館へぜひ足を運んでみてくださいね。