【奈良観光】依水園・寧楽美術館 美しい日本庭園と紅葉を楽しむ



Cocoro
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みなさん、こんにちは。紅葉が綺麗な季節に奈良の東大寺の近くにある依水園へ行ってきました。とても美しい日本庭園ですのでこちらで紹介したいと思います。



依水園 Isuien Garden




  • 場所:〒630-8208 奈良県奈良市水門町74

  • 開園時間:9:30〜16:30 (入園は16:00まで)
    ※4月、5月は9:00〜17:00(入園は16:30まで)


  • 休園日:毎週火曜日
        ※火曜日が祝日、または休日の場合は開園し、よく平日に休園
         臨時休業日もありますので、ホームページ等で確認してください。

  • 庭園整備期間が12月末〜1月中旬、及び9月下旬となっています。

  • 入園料:一般:1200円 大学生:500円 高校生:500円 中学生:300円 
        小学生:300円 障害者(障害者手帳提示の方:500円(介添え者1名無料)
        奈良市ななまるカードご提示の方:500円 団体割引(15名以上)1人:1000円

  • アクセス:近鉄奈良駅より徒歩15分

  • 駐車場:無し

  • 園内は禁煙、食べ物の持ち込み禁止





前園 Front Garden




依水園は江戸時代に作られた庭園である「前園」と明治時代に作られた「後園」の2つからなる庭園で、1975年に国の指定文化財として「名勝」に指定されました。

庭園入口を抜けると、右手に前園が広がります。

江戸時代の延宝年間(1670~1681)に、奈良晒(ならざらし)を扱う御用商人だった清須美道清が、吉城川のそばで煎茶を愉しむために「三秀亭」を移築し、「挺秀軒」を建てました。池の石組みには江戸時代の庭園の特徴が残されています




奈良晒(ならさらし)とは?
奈良晒は、奈良県を中心として生産された高級麻織物のことで、 室町時代後期には既に苧麻を用いた麻織が社寺の注文により生産されていたことがわかっています。 江戸時代に入ると幕府の御用達品となり、名声は全国に広がりました。
武士の礼服である裃(かみしも)などに用いられました。












三秀亭




江戸前期に来日した黄檗(おうばく)宗の中国僧、黄檗山万福寺二代木庵性瑫(もくあんしょうとう)によって三秀亭と名付けられました。

こちらは「お食事処三秀」として目の前の前園を眺めながら「麦飯とろろ」や、「鰻とろ御膳」のお食事(11:30〜14:00)、や抹茶、ぜんざい、コーヒー、ソフトクリーム(バニラ・抹茶)などの喫茶(10:30〜15:30)などが楽しめます。

江戸時代に作られた建物の中で休憩するのもよい体験になりますね!





挺秀軒

江戸延宝年間(1673年〜1681年)に清須美道清により建てられた煎茶の茶室を、明治に入って関藤次郎という実業家が裏千家茶席の待合にも使えるようにと緑を取り付けたものです。




後園 Back Garden



依水園の後園は、関藤次郎という実業家が明治32年に造成した庭園です。




依水園(後園)からは東大寺南大門と御蓋山、春日山、若草山を取り入れたぜいたくな借景を見ることができます。







氷心亭


新薬師寺に使われていた天平古材を天丼板などに用いて、明治期に作られた書院造りの茶室です。
後園を観ながら抹茶を楽しめます。



今では少なくなった極薄の口吹き硝子が残っています。





柳生堂



柳生堂は柳生家全盛期の16世紀後半に柳生村菩提寺である芳徳寺に建てられたものを園内に移築されたものです。



寧楽美術館 Neiraku Museum of Art



依水園正門から入って左手にある、寧楽美術館では、日本、中国、朝鮮の館蔵美術品が展示されています。


2021年8月12日〜12月26日までは
「受贈記念展 加藤慈雨楼 -磁印凛々-」が開催されています。



京都清水の陶工にして在野の中国古印研究者であった加藤慈雨楼(1904-2000 本名十郎 号紫山/慈雨楼)の知られざる事績を紹介する展覧会です。