【奈良観光】世界遺産・秋の平城宮跡を歩くWalk around the Nara Palace site in autumn, a World Heritage Site


Cocoro
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みなさん、こんにちは。
秋の平城宮跡はススキが美しいのはご存知ですか?
近鉄電車の中からも見ることができておすすめのスポットです。



平城宮跡 Nara Palace Site



奈良時代の710年、元明天皇によって藤原京から平城京に移されました。784年に桓武天皇によって長岡京へ遷都するまでの74年間は日本の都として栄えました。長岡京、平安京と都が京都に移ってからは、平城京は衰退し、田園風景に変わっていきました。



明治時代の1899年、技師の関野貞氏によって奈良西郊にある大黒の芝とよばれる小高い草地の調査が開始されました。その翌年1900年に平城宮跡が発見されました。

その後、大正時代の1922年に、平城宮跡が国の史跡に指定されました。1952年には国の特別史跡に指定されました。


昭和になってからは、奈良文化財研究所が本格的に調査を開始し、奈良時代の歴史が次々と発見されています。1961年に日本で最初に木簡が平城宮跡の復元された第一次大極殿の北側平城宮跡で発見されました。



木簡とは?
7〜10世紀に紙と並んで文書や帳簿,また貢進物の荷札などとして使用された墨で文字が書かれた木片のことです。


平城京は、その頃もっとも文化の進んでいた唐(中国)の都の長安がモデルになっています。
総面積は約2,500ヘクタールもあり、とても広大です。碁盤の目のように区画された平城京には10万人以上の人が暮らしていたといわれています。

平城宮の周りには大垣がめぐらされ、朱雀門などの12の門が置かれました。
平城宮の中には皇族や貴族、役人や使用人などの限られた人々のみが入ることができましたが、
毎日1万人くらいの人が働いていたといいます。



平城宮跡は1998年12月に、「古都奈良の文化財」として東大寺などと共に世界遺産に登録されました。




平城宮跡歴史公園 Nara Palace Site Historical Park





  • 場所:〒630-8012 奈良県奈良市二条大路南3丁目5−番1号
  • アクセス:近鉄大和西大寺駅より徒歩11分。
  • 周辺駐車場:①県営奈良めぐり平城宮跡前自動車駐車場
         乗用車 200円/h(上限500円/日)乗用車130台 障害者用3台
         7:30~23:00

          ②平城宮跡資料館駐車場
           無料 乗用車20台
          8:30~17:00

          ③遺構展示館駐車場
           無料 乗用車100台
          8:30~17:00

          ④東院庭園駐車場
           無料 乗用車32台
          8:30~17:00



第一次大極殿




平城宮跡の第一次大極殿は、2010年に遷都1300年にあわせて復原されました。

平城宮の中では最大の宮殿で、天皇の即位や外国使節との謁見など国家の重要な儀式が行われた場所です。

2011年に第一次大極殿院建造物復原整備計画が策定されました。

築地回廊南門東西楼内庭広場を順次復原整備していくことが決定しました。



復原整備にはまだまだ時間がかかりそうですが、今からその完成が楽しみです。







高御座(たかみくら)













第一次大極殿

  1. 開館時間:9:00~16:30(入場は16:00まで)
  2. 休館日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
  3. 入場料:無料



第一次大極殿院 南門




第一次大極殿院南門は、第一次大極殿の正門で、儀式の際には天皇が出御することもあったそうです。

現在、南門復原整備工事(工期:〜2022年3月)が行われています。







朱雀門



朱雀門は平城宮に設けられた12の門のうち、南側中央に位置する平城宮の正門です。

朱雀門は、平城京の入口である羅城門から、まっすぐ北に伸びる幅約75mを北に4kmを進んだところに建っています。
門の前では、外国使節の送迎・大勢が集まっての歌垣・天皇による新年のお祝いなどが催されていたようです。


朱雀門は常時開いていたわけではなく、衛士たちによって守られていました。







みつきうまし祭りを開催されていて、平城宮を警護していたとされる衛士隊(えじたい)衛士隊の再現イベントがありました。朱雀門の閉門の儀を見学することができました。




復元 遣唐使船



復原遣唐使船は、奈良時代がはじまる前の飛鳥時代から平安時代初頭にかけて、唐(中国)に、日本から貴族や僧侶らを使節として派遣して高度な文化・技術、仏教の経典などを島から持ち帰ることを目的として使われた「遣唐使船」を精巧に復原したものです。

ただし、当時の正確な史料などは残されていないため、復原された船は推定のものだそうです。

甲板に上がって自由に見学できるようになっています。船室内部は見ることはできません。

※船の見学は、「天平うまし館」内にある入り口から観覧証をもらって、見学します。
(時間:9時30分~18時)


「天平うまし館」は遣唐使についての解説コーナーなどが設けられています。




奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」もマスクをしています。



平城宮跡のススキ





宮跡内ではあちこちにたくさんのススキが群生していますので、平城宮跡をゆっくり散策しながら楽しむことができます。

特に11月ごろには黄金色になったススキを楽しむことができますよ。

冒頭でも書きましたが、近鉄電車の車窓から見る平城宮跡のススキの群生の風景もとても趣があります。

秋に奈良観光中に近鉄電車に乗ることがある方は注目してみてくださいね!







朱雀門の北側一帯のススキ。朱雀門と一緒に写真を撮ってみましょう♪