
菅原天満宮
- 場所:〒631-0842 奈良県奈良市菅原町518
- 拝観時間:9:00〜16:00
- アクセス:近鉄大和西大寺駅より徒歩約20分
- 駐車場:有り。(普通車30台)
日本最古の天満宮
天満宮は日本全国に約12000社あるとされています。菅原道真を御祭神とする神社のことをいいます。
奈良市菅原町にある、菅原天満宮は菅原道真が誕生した地に建つ、延喜式内社の菅原家、一系三神を祀る日本最古の天満宮です。
菅原の地を本拠地とする菅原氏(土師氏の支族)が、その祖神を祀ったことに始まると推測されています。
学業だけではなく文筆からも厚く信仰さています。
御祭神は、天穂日命(あめのほひのみこと)、野見宿禰命(のみのすくねのみこと)、菅原道真公(すがはらのみちざねこう)です。


菅原道真とは
平安時代初期の学者であり、政治家です。学問の神様として知られる菅原道真は、845年に奈良県奈良市で誕生しました。5歳の時に和歌を詠み、11歳の時には漢詩を作り、神童と称されていました。
その後、学問界の最高位の文章博士となり、学者としても政治家としても、朝廷の中心的な存在となり活躍しました。
894年に遣唐使に任命された菅原道真は朝廷に意見し、遣唐使を廃止させました。
歴史の年号を覚え方で、”白紙(894)に戻そう遣唐使”というのがあるようです。←(覚えやすいですね。)
醍醐天皇の即位後、右大臣となった道真公は、左大臣の藤原時平から謀反の罪をきせられ大宰府権師に左遷されてしまいます。大宰府に流され、903年2月25日に亡くなりました。



コロナ渦で手水舎は使用できないようになっていましたが、綺麗な花でアレンジされていました。


菅原天満宮の境内には七体の御神牛が祀られています。
御神牛
ご祭神菅原道真公のお使いです。古くから、傷や病気の箇所をさすると回復するとの言い伝えがあります。
菅原道真は大宰府に流された2年後に亡くなりました。道真公の柩を運ぶ牛が突然動かなくなってしまいました。従者達は「ここに埋めよ」との告知であろうと墓所を造りました。そのお寺が太宰府天満宮(安楽寺)といいます。
このために天満宮には、御神牛が祀られています。
その他、道真公は丑年に生まれたので、道真公を祭る天満宮には御神牛が祀られているというの説や、誕生した846年の6月25日が乙丑の年だからという説や、亡くなった903年2月25日が丑の日だからとの説などがあります。

菅原天満宮には珍しい筆塚があります。
文筆の神である菅原道真に感謝し、筆塚にて書の上達を祈願し古筆を浄火で焚き上げる神事「奈良筆まつり」が毎年3月21日(春分の日)に行われています。


菅原道真と梅
梅は菅原道真とゆかりの深い花です。
太宰府に左遷される前に菅原道真が詠んだ有名な和歌。
「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
【現代語訳】
(春になって)東の風が吹いたならば、その香りを(私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、(咲く)春を忘れてくれるなよ。








限定御朱印をいただきました。

黄金梅御朱印(限定)をいただいてきました。
旅や散歩の思い出を振り返ることができる御朱印は、参拝したことの良い記念になりますね!

菅寿梅
菅原天満宮の境内の梅を加工した菅寿梅(干し梅)が売られていましたので購入しました。
お茶または白湯でほぐしてお召し上がりくださいと書かれています。


菅原天満宮遺跡天神堀
菅原天満宮の東側に菅原天満宮遺跡天神堀があります。
菅原道真公産湯の池と言い伝えがある場所です。此処は菅原道真の母が京都から里帰りし出産した菅原院の跡地とされています。
